BAR EXIT |
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2月にはいり、だいぶあたたかになってきましたね。 梅の花の香りが、春の訪れを教えてくれています。 チーズって一年中みかけるので、季節などないと思われがちですが、 実は「旬」があるのを御存じですか? もちろん、それはそのチーズにおいて一番美味しい時であることには変わらないのですが、 日持ちのしないフレッシュチーズは、ダイレクトにその季節が影響されます。 チーズ好きにとって、この時期そわそわ気になるのは、「ブロッチュ」の入荷! 冬に子供を生む羊がミルクをたくさん出すのが今ごろなのです。 あれは4年前の3月、コルシカ島を旅したときのこと。 朝8時過ぎに訪ねた山間のチーズ農家の作業場では、 真っ白いモロモロした固まりをざるの様な型にお玉ですくって入れているところでした。 これがブロッチュ?と尋ねると、 ノン、羊のチーズだといっておかみさんは奥の部屋を指しました。 そこは熟成庫で、ご主人が棚に並んでいるちょっと黄色味がかったチーズの表面を拭いていました。 コルシカの人が普段よくいちじくジャムをつけて食べる太鼓のような形の強い味のチーズはこうして作られていたのですね。 戻ってみると、おかみさんはチーズの型から滴るホエーを再び大きな寸胴鍋に回収しました。これにミルクと酵素と塩を足し温め、時々かき混ぜながら様子をみます。湯気のたつ鍋に近づくと熱い熱い。・・・と、ある時点でフワフワっとお豆腐のように固まっていきました。さあ、ブロッチュの型入れの始まり。ステップをきかせたおかみさんの動きに邪魔にならないように隅っこに立って眺める私。でも、でもとうとう我慢できなくなって… 「出来立てブロッチュを食べてみたい!」 すると作業が終わりかけた頃、おかみさんは私にお玉を差し出してくれました。 熱々出来立てのブロッチュは羊ミルクの甘さがほんわり、ちょっと塩をのせたくみ上げ豆腐のよう! この島出身のナポレオンが、ブロッチュの味が忘れられず、パリでも作らせようとした気持ちがちょっぴりわかった瞬間です。 フレッシュでデリケートなブロッチュはコルシカの風土にしか合わず、長らく島の外では食べられませんでした。 しかし温度管理や輸送手段が発達した今現在、旬で気温の安定したこの時期だけ、日本に空輸することができるようになりました。 ‘英雄’も懐かしんだ島の美味を、いちどお試しになりませんか? コルシカ島の人はオムレツやパイやグラタン、ケーキなど毎日のようにブロッチュですから、ひとパック500g入りもあっという間になくなりますが、味見程度の日本人にはやや多すぎかもしれませんね。 そこでバーで少量をグラスでお出しすることにしました。 地中海の島コルシカでたくさん採れる柑橘類にちなんで、レモンオリーブオイルをかけた塩味、またはデザート風にプラムジャムを添えてお出ししています。 ★ブロッチュ 1グラス ¥250
by bar_exit
| 2007-02-10 22:55
| おすすめチーズ
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